数年前、明らかに築40年以上経過している知人所有の土地付き中古住宅が数千万円で売れたという話を聞きました。東京の比較的便利な場所にあるという土地の価値が評価された結果だと思いますが、それだけ古い中古住宅が高額で取引きされることに不動産の特殊性を感じました。
社会の中では市場に出回るあらゆるものに価値があり、それに見合う価値であるお金と取引きされます。アンティークなど年代が古い商品の希少性に価値が付く場合を除けば、新品の状態が最も値段が高く、時を経るにつれその価値は低下していきます。住宅とならび一般個人の所有資産の代表のようにしばしば扱われる自動車の価値は新車登録と共に下がり始め、それ以降の経過時間と走行距離によって市場での価値は確実に下落していきます。現在多くの人々が所有している携帯電話やPCはモデルチェンジのサイクルが早く、その度にまだ十分使えるにも関わらず取引価格が下がってしまいます。比較して、住宅など不動産にも税務などで用いられる法的な耐用年数はあるものの、それよりかなり長い間実質的な価値は継続します。住宅は多くの場合、新築するよりもはるかに小さなコストで修繕を施しつつ維持し続けられると思います。同じ減価償却物でも製品によりその資産性が大きく異なることを認識しました。
マンションなどの中古住宅を売却する場合、不動産会社を通じて売却を行うわけですが、専属専任媒介契約といって一社の不動産業者と仲介契約を結んで売却のフォローをしてもらうものです。
しかし、この専属専任媒介契約は、契約中は他の不動産業者とは契約を結べないと言うデメリットもありますし、自分で見つけた買主に対して販売を行う事もできません。
因みにこの専属専任媒介契約の契約期間は3ヶ月となっており、その後契約を継続しなければ他の不動産会社に依頼をする事は可能です。
中古住宅というものは、在庫があるためとても売却をし難いものではあります。時間もかかりますし、ストレスもたまります。
ある不動産会社に依頼をして1年近くも掛かるのに売却できずに、他の不動産会社に依頼をしたら、最初の3ヶ月の中で売却が出来たというケースもあるのです。
急いで入る場合は3ヶ月という期間は長いものですが、不動産会社を変えると売却できるというのはあくまでもタイミングなのかもしれませんが。
中古住宅(特にマンションの中古住宅)を売却する方法は、不動産会社に任せるという方法と自分で買主を探すという方法があります。
しかし、自分で探すと言っても、知り合いの中から探す場合や、知り合いのまた知り合いなどの中から探すなどの方法しかありません。そのときに住宅を求めて居ない場合は、やはり不動産会社と契約を結び買主を探してもらうしかないのです。
不動産会社と契約を行う場合は、専属専任媒介契約で契約を行うか、一般媒介契約で契約を行うかになるわけですが、専属専任媒介契約の場合は、一社の不動産会社だけとなります。
一方で、一般媒介契約は複数の不動産会社と契約を結び買主を探して売却する事になるわけです。
どちらが良いかというのは一概に言えませんが、一般媒介契約の場合は、売り物である中古住宅は1つとなるため、他の不動産会社が買主を探してしまえば、使用した経費(広告費用など)は無駄になるのです。
無駄になるのであれば、経費を抑えて買主を探すということであまり期待が出来ませんね。